見えない力で ”ブンッ”と吹っ飛ぶ

ポルターガイストの事例をご紹介しましょう

『パラノーマル・アクティビティ』ではいろいろな超常現象が起こります。まさに映画のタイトルそのままに、あれやこれやと説明することができない現象のころを超常現象といいますが、映画の中で突然フライパンが落ちてきたり、見えない力でブンッと吹っ飛ばされたりするのは超常現象の他にも「ポルターガイスト現象」ともいいます。突然キッチンのコンロから火が発火したり、プールに浮かべているゴミ掃除機が動いたり・・とこれでもか!これでもか!!と恐怖心を煽ってきます。

ぎゃーーーーー!!!!と叫びだしたくなりますが、とにかく見えない力”ブンッ”にはぞぞぞぞっっーーーーーと寒気が出てきてしまいます。やっぱり観るなら昼間じゃないとムリかも。「ポルターガイスト」という言葉は、ドイツ語の「騒がしい」を意味する「polter」と「霊」を意味する「geist」を掛け合わせた言葉です。

イギリス人はとにかく幽霊好きなので、幽霊が出るとかよく見えない力”ブンッ”が出るんだ。といった物件はなぜか高めの物件になるほどの超常現象好きです。もし日本で同じように”ブンッ”がでたり、突然テレビが付いたり、電気がカチカチついたり消えたりするような現象がでる物件だとしたら、それはもう借り手が付かないほどに嫌がられます。おそらく不動産屋さんはそんなことは黙って「この物件は、これだけの設備でこの値段はとてもお得ですよ~!」と、安い家賃をアピールするはずです。ちょっと出るんですよ・・・。と言うときには、だからこれだけ安いんですよ。とまさかイギリスのように高値をだすことは、ほとんどありません。

イギリス人はとにかく幽霊好きなので、幽霊が出るぞ~!と評判のところばかりを集めて「ミステリー・ツアー」なるものまであるほどで、日本の「ミステリー・ツアー」は申し込む時に行き先は秘密で、当日集合場所に行って初めて旅先が分かるといった「ミステリー・ツアー」なので、おなじ「ミステリー・ツアー」という言葉なれど、まったくの別物です。超常現象大好き幽霊大好きのいイギリスでは沢山のポルターガイストだとされている事例がありますが、ここにご紹介するもの以外にもまだまだたくさんあります。

そして心霊現象ならぬ、19世紀アメリカのフォックス姉妹の存在も見過ごすことはできません。彼女達は「霊と交信して交流することができる」と告白したことで、アメリカは交霊ブームとなって今もつづくスピリチュアリズムのきっかけを作ったからです。

アメリカのフォックス姉妹

フォックス姉妹が住んでいたのはニューヨーク州の北端の村、ハイズビルだったのでその村の名前をとって「ハイズビル事件」とも呼ばれています。事の発端は1847年12月11日にフォックス家のマーガレットとケイトそして両親のフォックス姉妹が、ハイズビルの一軒屋に引越ししてきたことから始まります。長女のレアは結婚していて、ニューヨーク市に住んでいました。

引越ししてきた翌年の1848年3月31日そして金曜日の夜のことです。姉妹のマーガレットとキャサリンがベッドに入った後に、「音が鳴る事件」が発生しました。木を叩くような小さくうつろな音だったそうですが、この時点で、姉妹の両親が毎晩毎晩この木を叩くような音に悩まされていたことから、思い切って家族の誰かが交信をするようになったそうです。

誰が一番最初に交信しだしたのかとについては、諸説ありますが木の物音との交信方法はとてもシンプルな物でした。交信者側が、ある質問に対して、あらかじめ用意した答えに対応する回数の音を鳴らすという方法です。それは「イエス」なら1回、「ノー」なら2回。または、該当する数だけ音を鳴らすといった交信方法です。

8月31日の午後7時30分頃に、夫人は近所に住むレッドフィールド夫人を呼びに行きました。そしてそれから後に、近所の人達が大勢やって来て質問をして、その晩は夜通し交信をし続けました。

近所一帯の有力者のドゥスラーという男性が、交信の中心になり、アルファベットを早口で口ずさんで、霊に希望する箇所で音を鳴らしてもらう、といった交信を繰り返します。その交信を繰り返ししたことで、遂にあるひとつの文章になりました。

交信して得た文章では、音を鳴らした霊は、5年前にこの家に宿泊していた住人のジョン・ベルという男に殺されたチャールズ・ロズマという名前の行商人で、この行商人には妻と2人の息子そして3人の娘がいること、そしてその家に前に住んでいた住人に、500ドル奪われたうえ地下室に埋められた、という文章でした。そして殺されたのは火曜日の深夜12時。この家の東の寝室に滞在していた時に、肉切り包丁でのどを切られたと訴えました。

その翌日に、交信の文章を元にして、みんなで地下室の発掘が行われましたが、発掘中に湧き水が出てきたため、一時作業が中止されました。そして水が引いた年の夏に、探して掘っていくと石灰や木炭とともに、少量の骨と毛髪と歯が出土しました。裏付けがない為に、事件の信憑性が疑われましたが、医学の専門家による調査結果から、この時に出土したのは確かに人間のものだとされています。ただし骨が少量ということもあって、事件の裏づけとしては、不十分で信憑性が疑われる結果となりました。

ところが1904年11月22日、ボストン・ジャーナルは、ハイズヴィルの「幽霊屋敷」の地下室にこっそり入り込んで遊んでいた少年達が、地下室の壁が崩れて人骨らしきものが見えているのを報告した事が皮切りとなったため、この壁が二重壁であったことが判明します。そしてその壁の下からは、ほぼ一体分の人骨そして行商人用のブリキ製の箱が発見されたと報じられたことで、事件を裏付ける結果となりました。

この事件はハイズビル村を越えてどんどん噂が広がっていきます。そしてアメリカ全土の心霊研究者や学術関係者そしてもちろんマスコミ。また霊と通信したい人々であったり、このような現象を信じる人たちの間にひろがました。

イギリス:有名なポルターガイスト事例の一部

  • 1661年~1663年・・・ジョン・モンペッソンという治安判事が放浪者のドリールを逮捕しました。そしてドリールから取り上げた太鼓を自分のお屋敷に置きましたが、それ以来太鼓の音が家中にこだまするようになりました。そしてそれだけではなく、子供が空中に”ブンッ”と放り投げられたり、灰や排泄物がまき散らされたりするようになった。とされています。
  • 1977・78年と1980年・・・ミドルセックス州「エンフィールドのポルターガイスト」。史上最長のポルターガイスト現象とも言われています。
  • 1981年・・・イングランド、バーミンガム、ワードエンドの「ソーントン・ロード・ポルターガイスト」
  • 1984年8月・・・イングランドチェルシー近くのドドルストン。このコテージではコンピューターもポルターガイスト現象となりました。ます一般的な騒音が突然起きたり、物体が飛んだりもあったことに加えて「トーマス・ハーデンと名乗る霊のほかに、15の霊がコンピュータを通じて通信を送ってくる」という現象もありました。そしてその通信はコンピューターを換えたり、ソフトをチェックしても続きました。1990年以降~・・・スコットランドの、エディンバラの「マッケンジー・ポルターガイスト」です。1990年にはじまってそれからずっと継続しているポルターガイスト現象です。長年に渡っての現象なので、数百回にものぼっています。