霊が乗り移る口寄せ「イタコ」

イタコ

あー怖い怖い。本当にいやだ・・悪魔祓いなんて考えただけでもゾッとしてしまいます。だいたいわざわざ霊が乗り移るのを希望する人なんていったいいるの?!と思いますが、なんでも霊の取り付く種類によっても違ってくるようです。日本で「神降ろし」という言葉もあるように、神を宿すための儀式をすることもありますし、悪い霊いわゆる悪霊の場合には、悪魔祓いをします。日本場合は加持祈祷でしょうか?!あえてイタコやシャーマン的な存在のユタが日本ではありますが、あれは霊を呼び出すので悪魔祓いとは違ってきます。

霊視のサイコメトリーの能力も、これは本物だ。と思うものもあれば、眉唾的な存在の人もいます。エドガー・ケイシーもエッセネ派の集落に対してはバシッと当てていますが、そのほかの予言も本当??と思えるようなものもあります。霊との交流はやはり本当にあるような気もしますし、ウソを語っている人も実際にいるので、その辺りの見極めは難しいです。日本で有名な「イタコ」や「ユタ」はどうなのでしょう?!

イタコに口寄せしてもらうには、恐山にいかなくてはだめだ。つまり恐山にイタコがいると思っていますが、それは間違いです。イタコをする方々は、普段は自分の地元で暮らしていて、恐山大祭と恐山秋詣りのときに恐山に集まります。イタコの方は亡くなった死者の魂を自分の身に降ろして、その言葉を伝える「口寄せ」をします。

イタコと呼ばれる語源は、沖縄のユタと共通点があって「斎(いつ)く:」が転化してイチコからの変化したというものや、神の委託をする委託巫女(いたくみこ)だという説、またアイヌ語の「語る」の意味「イタック」から変化したという説、神降ろしの巫具として板が用いられたことからなどといった説があります。

カウンセラー的役割もある

イタコには霊的な力を持っている人ばかりだと思いますが、実際に「口寄せ」をお願いするとイタコの方々は心理カウンセラー的な面も大きくあります。イタコをお願いして、死者の霊を降ろして欲しいと願い出てくる人の心情を読み取る力はイタコには絶対に必要です。イタコの本来の目的は、死者や祖先の霊と、生きている人との交感するときの仲介者として、氏子の寄り合いであったりお祭りなどに呼ばれて死者や祖先の霊の言葉を伝える者だったのがイタコの成り立ちのようです。

イタコは占いをするときに、数珠やイラタカを使いますが、イタコの一部では、交霊をする時に楽器を使うがあります。このように楽器を使うとき使用されるのは、「梓弓」あずさゆみと呼ばれている弓状の楽器になっているケースが多くなっています。「梓弓」のほかには、「倭琴」やまとごと、または「わごん」や太鼓などもつかわれています。これらの学期は、農村信仰などで使われてきた日本の古代音楽の名残だとされていて、日本の伝統音楽史の中で現存しているうちの中で一番古いものの一つだとされいます。

イタコがする「口寄せ」ですが、イタコの霊的感作によって日本人以外でも呼び出すことができます。じゃあ人間以外はどうなんだ?!といえば、動物でも呼び出せるとされています。かつて、テレビ番組でマリリンモンローの口寄せが行われていましたが、マリリンモンローの霊は英語ではなく日本語でした。それも完璧な下北弁での会話となっています。

イタコがするのは「口寄せ」だけではありません。「口寄せ」以外にも「オシラアソバセ」を執り行う役目があります。「オシラアソバセ」はいったいなにかというと、東北の民間信仰の「おしら様の御神体」の二体の人形を遊ばせることです。そして「オシラサマ」は、まさに東北の民間信仰そのもので各家庭に祀られています。一部の地域では、その家庭の家族の代わりにイタコがおしら祭文を読み上げます。

イタコは青森県ですが、一方沖縄県や鹿児島県の奄美群島には「ユタ」というシャーマンが、イタコによく似た霊的カウンセリングをしますが、ユタの場合は葬祭そのものを扱うことも多くみられます。

口寄せとは?

口寄せといえば「イタコ」ですが、全国的に「口寄せ」をする降霊術をするひとたちがいます。そして「口寄せ」にも種類があって、神霊に伺いをたてるものが神口:カミクチ、死者の言葉を伝えるのが仏口:ホトケクチといいあす。そして、生きていたり葬儀の終わっていない死者の霊に対しての口寄せを生口:イキクチ、葬儀が終わった死者に対しての口寄せは死口:シニクチと言います。

どうやったらイタコになれる?

目が悪い女の子や女性は、イタコの師匠に米、炭を持って入門します。そして1年から3年、もしくはさらに4~5年ほど、板の間の板を打って祓いの文句やオシラ祭文を習います。そしてスキルが上がった後に、ダイジュユリ、デンジュ、ユルシ、ウズメソと呼ばれるいわゆる儀式を行い、約1週間程氏神社にこもってからイタコとしての活動が始まるとされています。

現在、国の選択無形民俗文化財になっているのが青森県「津軽のイタコの習俗」と、秋田県「羽後のイタコの習俗」です。そしてイタコをする人たちは女性であることと、天的または後天的に目が見えない、もしくは弱視です。盲目の人や弱視のひとがイタコになった理由としてあげられるのが、生活の糧を得るためという事情もありました。

ところが、現代の日本では太平洋戦争が終結して、そしてオリンピックなど高度成長期などを経て、生活環境と経済環境も大きく変わりました。そのため生活の糧を得るためにイタコになるために、あえて厳しい修行をしようと人たちも減りました。そのようなこともあって、現役のイタコのほとんどが高齢者になっています。